最近では日本でも世界各国の料理専門店がたくさん出店されてきていますね。特にバルと呼ばれるスペイン風のおしゃれな居酒屋が人気というのをご存じでしょうか。
スペイン料理は、地中海料理としてイタリア料理、ギリシャ料理、モロッコ料理と共に世界遺産の無形文化遺産に登録されているほど大変有名であり、とても美味しく日本人の口に合うんです。
今回は日本でも人気が急上昇中のスペイン料理の中から、ぜひ本場スペインで食べていただきたい代表的な料理をご紹介させていただきます。
パエリア
まず最初にご紹介するのは、日本で最も有名なスペイン料理といってもおかしくないパエリアです。パエリアはパエジャラと呼ばれる取っ手がついた平たい鍋で作られるお米料理ですが、もともとはバレンシア地方の郷土料理なんです。
今ではスペイン全土で食べることができるパエリアですが、地方によって様々な種類があり、使われている材料も異なります。海沿いの街では魚介類がふんだんに使われた「パエージャ・デ・マリスコス(シーフードパエリア)」や「アロス・ネグロ(イカスミパエリア)」が有名で、発祥の地バレンシアでは「パエージャ・バレンシアーナ(バレンシア風パエリア)」と呼ばれる、うさぎの肉(鶏肉を混ぜる場合もある)を使ったパレンシアが有名です。
パエリアはスペイン料理のレストランであれば大抵どこでも食べることができますが、発祥の地で食べたい方はぜひバレンシアを訪れてください。バレンシアまではバルセロナからレンフェ(Renfe)に乗車し、早ければ約2時間40分ほどで到着できます。
フィデウア
次にご紹介するのはフィデウアという料理です。こちらは先ほど紹介したパエリアの一種になるのですが、お米ではなく細くて短いパスタを使用したものになります。こちらもバレンシア地方の郷土料理ではありますが、バレンシアから南へ60km程くだったところにあるガンディアが発祥とされています。
お米ではなくパスタを使用しているため、調理時間がパエリアよりも短くなっています。フィデウアもパエリアと同じく、アレンジは様々でお店によって入っている具材などは異なりますが、もっとも一般的なものはトマトと玉ねぎ、そして魚介類をいれたものです。
アヒージョ
日本のスペインバルへ行くと必ずメニューにあるものがアヒージョです。アヒージョはオリーブオイルとにんにくで食材を煮込んだ煮込み料理で、カスエラという深みのある陶器にいれて提供されます。テーブルに届いた時にはオリーブオイルがグツグツとしており、大変熱くなっていますので気をつけてください。
アヒージョには様々な種類があり、最も有名なものは「ガンバス・アル・アヒージョ(エビのアヒージョ)」です。エビ以外にも牡蠣やタコなどのシーフード、マッシュルーム、鶏肉、砂肝など様々なものが入ったアヒージョを見かけます。
スペインでも日本と同じくバルの定番料理ですので、ぜひバル巡りをする際にいろいろなお店でアヒージョを試し、お気に入りの具材を見つけてください。
パタタス・ブラバス
一目見た感じだと普通のフライドポテトのように見えるのがバタタス・ブラバスです。スペインで食べるパタタス・ブラバスは、外はカリッと揚がっているけれど、中はホクホク、そして少し辛味のあるスパイシーソースがかかっているのが特徴的です。
日本でよくある細いフライドポテトではなく、厚切りにされたジャガイモなので、大変食べごたえもあります。
お店によってソースは少しずつ変わるのですが、もしお店にアリオリソースというにんにくを使用したソースがあれば是非試してみてください。スパイシーなポテトににんにくの風味が混ざり、ビールのおつまみに最高です。
ピミエントス・デ・パドロン
次はスペインのバルの定番料理の一つピミエントス・デ・パドロンを紹介いたします。ピミエントス・デ・パドロンは日本でいうシシトウに似たピミエントという野菜を焼き揚げた料理です。
味もシシトウとよく似ており、ピリッとした辛味がお酒にもよく合い、パクパクと食べてしまう料理です。
もともとはスペインの北西部にあるガリシア州の郷土料理だったようですが、今ではスペイン全土のバルで食べることができ、日本人の口にも合う代表的なスペインの料理と言えるでしょう。
トルティージャ
スペイン風のオムレツといえばトルティージャです。メキシコ料理のトルティーヤと名前は似ていますが、全く異なる料理です。トルティージャはスペインの一般的な家庭料理ですが、今ではバルでもよく出されています。
トルティージャは玉ねぎやジャガイモ、ベーコンなどをフライパンで炒め、塩で味付けをした卵をそこへ流し込み、丸い形のまま焼き上げます。バルでは分厚いトルティージャを提供している場合もあり、見た目はホールケーキのようにも見えます。
クロケッタ
次にご紹介するのはスペイン風のコロッケ、クロケッタです。こちらは日本のコロッケと非常によく似た形をしており、丸く固めたものを揚げた料理です。しかし、日本と違うのは具材です。
日本のコロッケはジャガイモを固めたものを揚げていますが、スペインのクロケッタは主にベシャメルソースを使用したものを揚げています。具材も工夫されており、キノコや魚介類をいれたクロケッタもあります。
特に有名なものが生ハムを使った、クロケッタ・デ・ハモンです。生ハムのしょっぱい味わいが口の中に広がり、非常に美味ですので是非バルで見かけた際にはお試しください。
プルポ・ア・ル・ガジェガ
プルポはスペイン語で「タコ」
プルポ・ア・ル・ガジェガはタコを使ったスペイン料理です。日本以外の国では忌み嫌われていることもあるタコですが、スペインでは様々な料理に使用されており、大変好まれている食材です。
プルポ・ア・ラ・ガジェガはガリシア地方の郷土料理で、釜で茹でたタコの料理です。茹で上がったタコをハサミで1cmほどの大きさにカットし、上からピメンタと呼ばれるピリッと辛い香辛料とオリーブオイルをかけた料理で、日本人の口にも非常に合います。
今ではスペイン全土で食べることができるプルポ・ア・ル・ガジェガですが、やはり本場のガリシア地方で食べるものは絶品です。巡礼路の最終地点サンティアゴ・デ・コンポステーラという都市がありますので、そちらの市場などで食べるのも良いでしょう。
サンティアゴ・デ・コンポステーラまではマドリードからレンフェ(Renfe)に乗車し、4時間半ほどで到着することができます。ガリシア地方には他にもタコを使った郷土料理がありますので、是非お試しください。
ナバハス・ア・ラ・プランチャ
次にご紹介するのはバル料理の定番であるナバハス・ア・ラ・プランチャです。こちらは細長いマテ貝という貝を使用した料理です。マテ貝は日本でもありますが、あまり飲食店で提供しているところはないように思いますが、スペインでは大変ポピュラーな貝です。
ナバハス・ア・ラ・プランチャは新鮮なマテ貝にニンニクとオリーブオイルをつけて焼いたシンプルな料理です。レモンが添えられていることもありますので、レモンを絞って食べるのも良いでしょう。噛めば噛むほど口の中に味が広がり、大変美味です。
ピンチョス
最後にご紹介するのはスペインのバルであればどこにでもあるピンチョスです。ピンチョスは小さく切ったパンに様々な具材をのせた軽食なのですが、パンに具材をのせればピンチョスになるため、アレンジの仕方が非常にたくさんあります。
スペイン全土で見かけるピンチョスですが、特に絶品なのがスペイン北部にあるバスク地方のピンチョスです。中でもサン・セバスチャンという都市はスペイン屈指のグルメの都市として知られており、ほっぺたが落ちそうなほど美味しい数々のピンチョスを食べることができます。
サンセバスチャンへはバルセロナ及びマドリードからレンフェ(Renfe)に乗車し、約5時間40分ほどで到着します。
様々な具材を楽しめるスペイン料理を現地で堪能しよう!
いかがでしたでしょうか。今回は数多くあるスペイン料理の中から代表的な10種類の料理をご紹介させていただきました。スペイン料理の特徴は、なんといっても具材の多さとバリエーションの豊富さではないでしょうか。
パエリアをはじめ、トルティージャやクロケッタなどは中に入れる具材を色々と変え、様々なアレンジをしています。バルによって味も見た目も異なる料理が数多く並び、カウンターの上にズラーッと並んだ料理はまさに芸術品のようです。
見た目も美しく、味も絶品のスペイン料理を是非スペインでお楽しみください。スペインの国内移動は鉄道を始め、様々な移動手段があります。Omioで検索して頂ければ、列車やバス、飛行機のそれぞれの便が表示されますので、是非スペインを旅行される際にご利用ください。