オーストリアは首都のウィーンや、美しい自然に囲まれたハルシュタットなど、様々な見所のある国で、世界中から多くの観光客が訪れています。日本でも人気のあるデザート、ザッハトルテはオーストリアのウィーンにあるホテル・ザッハー発祥のもので、オーストリアのホテルから日本までお取り寄せができるということで話題になりました。
今回はオーストリア旅行を考えていらっしゃる方のために、 費用やシーズン、おすすめの観光地など をご紹介いたします。
オーストリアの基本情報
- オーストリアの正式名称はオーストリア共和国です。ドイツ・チェコ・リヒテンシュタイン・スイス・イタリア・スロベニア・ハンガリー・スロバキアと隣接しており、基本的には中欧と判断されていますが、過去には西欧、東欧と分類されたこともあります。
- 首都はウィーンで、英語ではヴィエナと呼ばれています。クラシック音楽が盛んな都市で、現在でも世界的に有名なベートーベン、シューベルト、モーツァルトなど、数々の作曲家がウィーンを拠点に活動していたことから、音楽の都と呼ばれることもあり、現在でも多くの人々が音楽を学んでいます。
- 通貨はユーロで、補助通貨はユーロセントです。
- オーストリアの面積はおよそ8.4万㎢で、日本と比較すると5分の1ほどの大きさとなり北海道とほぼ同じです。人口はおよそ880万人で、日本と比較すると14分の1とかなり少ないです。そのため、人口密度も少なくなります。
- オーストリアの公用語はドイツ語です。オーストリア内でも住んでいる地方によって方言があり、ドイツで話されている標準的なドイツ語とは異なる場合も多々あります。オーストリアでは観光地を中心に多くの人々が英語を話すことができるため、旅行中にドイツ語を話せないと困るという状況にはあまりなりませんのでご安心ください。
- オーストリアではチップの習慣があります。レストランでは会計を確認し、サービス料金が計上されていればチップを支払う必要はありません。もしもサービス料金の記入がなければ、合計額の10%ほどを上乗せして支払うと良いでしょう。また、タクシーやホテルで荷物を運んでもらった際などにも1〜2ユーロほどを渡せば大丈夫です。
オーストリア旅行の費用について
オーストリアと日本の物価を比較すると、若干ですがオーストリアの方が高いと感じることがあるかもしれません。ただ、実際はオーストリアの方が生活をする場合は安いものが多いです。観光でオーストリアを訪れた場合、どうしても観光客がよく訪れるレストランやお土産屋さんなどを利用するため、日本と比べると少し高いという印象を持つ方もいますが、スーパーで買い物をすると、意外と安いということに気づかれます。
滞在費用を大きく左右する宿泊費ですが、節約したい方はゲストハウスに泊まると良いでしょう。ウィーンやザルツブルクなどの大きい都市には必ずゲストハウスがあります。ただし、近隣のハンガリーやチェコと比較するとゲストハウスの値段は少し高めで、ドミトリーであっても安くて2000円前後となります。
4つ星ホテルであれば安いと8000円前後、5つ星ホテルだと20000円以上になりますが、オフシーズンになると5つ星ホテルでも15000円ほどで宿泊できることもあります。
旅行のスタイルによって大きく変わりますが、自炊をしたり、ファーストフードなどで食事を済ませれば1日の予算の目安は安くて4000円ほどです。予算を10000円〜15000円ほどにすれば観光地への入場やレストランでの食事なども楽しめるかと思います。
オーストリア旅行のベストシーズンと服装について
オーストリアには日本と同じように四季がありますが、春と秋は日本よりも短く、山岳地帯が多いため夏は涼しく、冬は極寒になる地方も多いです。何を楽しむかによってベストシーズンは変わりますが、観光客が多くなるのは夏休み時期の7月8月となります。
ハルシュタットなどで自然の美しさを楽しみたい場合は、春と秋がオススメですし、ウインタースポーツをする方は冬が良いでしょう。夏は気温が30度前後で比較的涼しい日が多いのですが、たまに35度以上になることもあります。日本と違って湿度は高くないのでジメジメした感じはあまりしません。
服装に関しては1年を通して日本よりも気温が低い国となりますので、日本で着用している服にプラス1枚、もしくは厚手のものに変えるというのが良いと思います。3月の春休みシーズンはまだまだ寒い日も多く、日本ではコートを着ない時期かもしれませんが、オーストリアへ渡航する場合にはコートをご用意していただく方が無難です。
オーストリア旅行での注意点
スリに注意してください
オーストリアの治安は非常に良いです。そのため、大きな犯罪に巻き込まれるということは滅多にないかと思いますが、大きな都市、特にウィーンではスリが発生しています。よくある方法は、数人のグループでの犯行で、突然一人が話しかけてきて、その人物と会話をしている間にカバンから貴重品を盗まれるというものです。街中や駅などで話しかけてくる人には十分注意してください。
服装は場所によって気をつけましょう
ヨーロッパの多くの国と同様、オーストリアはキリスト教の国となり、教会へ観光することもあるでしょう。その際にはタンクトップや短パンなどは避けましょう。また、レストランの雰囲気によりますが、高級店の場合はサンダルで入店するなども好ましくありません。音楽の都ウィーンでオペラを鑑賞したいという方も多くいらっしゃると思いますが、オペラを鑑賞される際は席のクラス関係なく、男性であれば襟付きシャツと長ズボン、女性はブラウスとスカートは最低限着用することをオススメします。また、スニーカーやサンダルなどは厳禁です。
オーストリアへのフライトについて
オーストリアへは日本からの直行便があります。成田空港、羽田空港からウィーンのチウィーン国際空港まで、オーストリア航空が運行しており、日本からウィーンまではおよそ12時間ほどの飛行時間となります。
直行便は早いのですが、値段が少し割高になるため、時間に余裕のある方は乗り継ぎ便を利用されると良いでしょう。
オーストリア国内の移動について
オーストリアの国内移動に関しては鉄道がオススメです。オーストリアではオーストリア連邦鉄道(oebb)とウェストバーンが運行されていて、山の方面へ旅行をする際には美しいアルプスの景色を眺めながらの旅ができるでしょう。
美しい山や歴史ある街並みを車窓から眺める列車での旅というのも、オーストリアの魅力の一つかもしれません。
オーストリア旅行のオススメ観光都市
ウィーン
オーストリアの首都ウィーンは、ヨーロッパの中でも最も美しい街の一つです。音楽と芸術の街として知られるウィーンには、シェーンブルン宮殿やオーストリア国立図書館などの素晴らしい建築物があります。
音楽の都として知られているウィーンでは、ぜひ一度ウィーン国立歌劇場でオペラ鑑賞をお楽しみください。立ち見席は比較的リーズナブルな値段で購入することもできます。
ザルツブルク
ウィーンと並ぶ、オーストリアの観光都市がザルツブルクです。ザルツブルクもウィーンと同様音楽に関する人物や作品が有名です。
まずは偉大な作曲家アマデウス・モーツァルト。レクイエムやアイネ・クライネ・ナハトムジークを作曲したモーツァルトはザルツブルク出身であり、現在はモーツァルトの生家が観光スポットにもなっています。
もう一つは映画サウンド・オブ・ミュージックです。世界的に大ヒットしたサウンド・オブ・ミュージックはザルツブルクで撮影されており、現在では映画のロケ地を巡るツアーなどが開催されています。
ハルシュタット
美しい湖と街を囲む大自然の景色を堪能できるハルシュタットはオーストリアの避暑地として大変人気のある場所です。
ハルシュタットは人口千人ほどの小さな街ですが、その景色の美しさが話題となり、多くの人々が訪れる観光地になりました。新緑が美しい春、湖畔で楽しむ夏、紅葉で赤く色づく秋、雪で真っ白な景色になる冬と1年中楽しめる場所です。
オーストリア旅行で自然と音楽を楽しもう
オーストリアは歴史ある国で、豪華な建築物を見るという楽しみもありますが、やはり音楽と自然がオススメです。街中には多くのストリートパフォーマーが音楽を奏でており、あらゆるところから楽器の音が聞こえます。
また、アルプスの山を眺めながらの列車旅は一生の思い出に残るに違いありません。
Omioではオーストリア国内の移動をとても簡単に調べることができます。チケットの購入も予算や日程にあわせて自由にお選びいただけ、予約も簡単にできますので、オーストリア旅行の際に、是非ご活用ください。
オーストリア観光の交通手段を事前チェック
オーストリアからの人気ルート
オーストリアで最も人気のルートは主要都市間の列車です。乗車時間が短くて運賃も安いです。
