チョコレートやベルギーワッフルなどで知られているベルギーは、若い方からご年配の方まで幅広い世代の観光客が訪れる国です。フラワーカーペットが行われるグランプラスがある首都のブリュッセルをはじめ、チョコレートの街と呼ばれるブルージュや、中世の美しい建築物が建ち並ぶアントワープなど、観光地としての魅力たっぷりの国です。
今回はベルギー旅行を考えていらっしゃる方のために、費用やシーズン、おすすめの観光地などをご紹介いたします。
ベルギーの正式名称はベルギー王国で、西ヨーロッパに位置する国です。近隣のオランダ・ルクセンブルクと共に「ベネルクス」と呼ばれることもあります。
首都のブリュッセルは欧州の主要機関である、EU本部やNATO本部などがありヨーロッパの政治の中心地となっているため「ヨーロッパの首都」とも言われています。
日本と比べるとベルギーの物価は、観光地は少し高めと感じるかもしれません。レストランなどを利用すれば一食3000円程度はかかりますし、観光地への入場料も基本的にはかかる場所が多いです。
大きく値段が変わるのは、宿泊場所になります。ホテルなどであれば1万円前後の中級ホテルから5万円以上するホテルまでありますし、バックパッカーが利用するゲストハウスも大きな都市にはたくさんあります。安く宿泊しようと思えば2000円〜3000円程で宿泊場所が見つかることもありますが、ある程度清潔さを求める場合は5000円前後のゲストハウスを探すと良いかと思います。
また、家族連れやカップル、お友達と一緒などの複数で旅行をする場合はアパートメントを借り切ってしまうというのも良いでしょう。実際にベルギーのアパートメントでの生活ができますので、現地での暮らしを一部体験できます。
少しでも費用を抑えたい方は、ゲストハウスやアパートメントで自炊をするのもオススメですし、ベルギーのスーパーではすでに出来上がったサラダやお惣菜などを販売していることもありますので、そういったものを購入してゲストハウスやアパートで食べるという方法をとれば、外食をするよりはかなり安くすませることができます。
旅行のスタイル次第ではありますが、安ければ1日1万円以内で生活することもできますし、宿泊はホテル、飲食は外食ということでしたら2万円以上を見積もっておく方が良いでしょう。
ベルギーのベストシーズンは4月から9月となります。特に日本の夏休み時期の7月8月はベルギー国内の旅行のピーク時期にあたりますので、宿泊先や観光地には多くの旅行者で溢れかえっています。
ベルギーの夏は日本と同じぐらい、もしくは少しだけ暑さがましになったぐらいですが、日本のように湿度が高くないためジメジメした感じはしません。夜も10時ごろまでは外が明るいため、遅い時間までテラスなどで外食を楽しむ方が多くいます。
春は日本より少し寒いですが、晴れた日は日本のようにポカポカした気持ち良い暖かさを感じることもあります。夏よりも観光客は少ないため、ゴールデンウィークよりも前であれば旅行費用もかなり抑えることができるでしょう。
冬は寒いため旅行のシーズンとしては人気はあまりないかもしれませんが、ベルギーでは11月末から12月末までの間、クリスマスマーケットを開催している都市がありますので、防寒対策をしっかりとやって冬に旅行するのも良いでしょう。
服装に関しては日本で着用している服にもう少しだけ羽織り物や厚手の何かを用意する方が良いかもしれません。基本的には気温も1年を通して東京や大阪と比べて大差はありませんが、ベルギーの方が若干気温が低いことが多いです。
ベルギーの治安はそこまで悪くありませんので、大きな事件に巻き込まれることはあまりありません。ただし、旅行者を狙ったスリやひったくりといった事件は毎日のように起こっています。手口はシンプルで、複数人がグループになって一人が声をかけ、その人物と会話をしている間に別の人物がカバンから財布や貴重品を盗むというものです。
また、人通りが少ない場所ではグループによる強盗も起きる場合もあります。夜遅い時間には外出しない、暗くて人通りが少ない道は歩かない、一人で知らない場所へ行かないなど、可能な限り防犯対策はしておきましょう。
ベルギーでは突如天候が崩れて雨が降ってくることがしばしばあります。長く降り続く雨はそこまでありませんが、とはいえ数時間雨によって足止めされてしまうと、限られた旅行の時間がもったいなくなります。
そんな時、日本からの持ち物でレインコートや折り畳み傘を準備しておくと非常に便利です。いつもカバンの中にいれるようにしておきましょう。
ベルギーへは日本からの直行便があります。成田空港からブリュッセルのブリュッセル国際空港まで、全日空(ANA)が運行しており、日本からブリュッセルまではおよそ12時間ほどの飛行時間となります。
直行便は早いのですが、値段が少し割高になるため、時間に余裕のある方は乗り継ぎ便を利用されると良いでしょう。
ベルギー国内の移動は鉄道を利用するのが便利です。ベルギーではベルギー国鉄(SNCB)が走っており、ベルギー各都市を結んでいます。
また、国際列車ではタリス(thalys)やユーロスター(Eurostar)などがベルギー周辺の国とベルギーの間を毎日運行しています。
バスでの移動も可能です。ベルギー国内でサービスを提供しているバス会社は3社あります。
ベルギーを訪れる旅行者のほとんどがブリュッセルを起点とする旅行をしています。ブリュッセルはフランス領有時代に建てられたアールヌーボー調の建築物が多く残っており、プチパリと呼ばれています。
街の中心に当たるグランプラスには、毎日多くの人たちがやってきて、周囲を囲む美しい建築物を眺めたり、カフェで休憩をしている姿をよく見かけます。
2年に一度グランプラスで行われるフラワーカーペットがとても有名で、その時期には世界中から多くの観光客が訪れます。
ブリュッセルと共に、ベルギーを代表する都市がアントワープです。アントワープでもっとも有名な観光スポットがアントワープノートルダム大聖堂です。こちらには日本でも有名なアニメ「フランダースの犬」の最終回に登場した、ルーベンスの二枚の絵が実際に飾られています。
そのため、多くの日本人が訪れて、あの感動の最終回のシーンを思い出しながら実物のルーベンスの絵を眺めています。
ベルギーは九州と同じぐらいの広さですが、観光客が訪れる都市は中央から北側に集中しています。ブリュッセルやアントワープだけでなく、他の都市も歴史的な建造物が数多くあり、中世の雰囲気が漂っています。
それぞれの都市間は鉄道やバスが毎日頻繁に運行していますので、移動で困ることもほとんどありません。また、それぞれの都市の距離もそこまで離れていないため、ブリュッセルを拠点に日帰り旅行で他の都市をまわるという方法もできます。
Omioであれば、出発地と目的地、利用日を入力すれば簡単にバスや列車の便が検索できます。出発時間や料金、所要時間などで並び替えることができますので、旅行のスタイルに合わせて利用する便を選んでいただくことができます。
ぜひ、ベルギー旅行の際にご活用ください。