キングス・クロス駅 (KGX)（鉄道駅）：出発とガイド

ロンドン・キングス・クロス駅とは

ロンドン中心部の北に位置するキングス・クロス駅は、イギリスの東海岸、北部、スコットランドからロンドンへの玄関口として多くのナショナルレイルの列車が発着し、英国内でも最も利用客の多い駅です。1852年に開業したキングス・クロス駅は、2010年代に屋根の骨組みに大規模な改築工事が行われ、19世紀の壮大な建築に現代の最新の建築様式が見事に融合した美しい駅となっています。キングス・クロス駅には、ロンドンと各地を結ぶナショナルレイルの他、地下鉄も複数運行しています。地下鉄駅は、キングス・クロス駅とお隣のセント・パンクラス駅が合体しており、6つの地下鉄線が乗り入れています。キングス・クロス駅は、大英図書館や大英博物館に歩いて行ける距離にあります。

タワーブリッジ 出展：Shutterstock

ロンドン市の中心からキングス・クロス駅へ行く近道

ロンドン市の中心は、一般的にトラファルガー広場の南にある交差点、チャリング・クロスとされています。このチャリング・クロスとキングス・クロス駅はバスや地下鉄で接続されているので、行き来は簡単です。

チャリング・クロスから地下鉄を利用する場合は、次の3つの方法が簡単です。

• チャリング・クロスから徒歩8分のレスター・スクウェア駅まで歩き、ピカデリー線に乗ります。ピカデリー線はキングス・クロス駅に直行します。
• チャリング・クロス駅からベイカールー線に乗ってオックスフォード・サーカス駅へ行き、ヴィクトリア線に乗り換えます。ヴィクトリア線はキングス・クロス駅に直行します。
• チャリング・クロス駅からノーザン線に乗ってユーストン駅へ行き、そこで別のノーザン線に乗り換えるか、ヴィクトリア線に乗り換えてキングス・クロス駅に直行します。

チャリング・クロスからキングス・クロス駅への直行バスは91番です。

荷物が軽く、時間に余裕のある人は、チャリング・クロスからキングス・クロス駅へ歩くのもお勧めです。1時間弱かかりますが、ロンドンの中心部を南から北へと歴史的な地区を歩くことができます。

ロンドン市中心部からキングス・クロス駅の距離

ロンドン市の中心とされているチャリング・クロス駅とキングス・クロス駅の距離は3kmで、ロンドンっ子の徒歩（早め）で約40分です。地下鉄では約20分ですが、ピカデリー線は不規則になりがちなのでご注意を。他の路線は1分から3分間隔で地下鉄を運行しています。チャリング・クロス駅とキングス・クロス駅は”ナイト・チューブ”つまり夜間運行の地下鉄路線なので、週末の夜も移動することができます。

ロンドン中心部はよく渋滞するので、バスでの移動の所要時間の予測は難しいですが、軽い渋滞であれば35分みておけば十分でしょう。渋滞時に91番バスに乗ってしまうと、チャリング・クロスからキングス・クロスまで1時間かかってしまいます。タクシーやUberだと30分くらいです。

ロンドンのバリアフリーについて 

ロンドンの地下鉄駅のほとんどは残念ながら階段を使用しなければなりませんが、キングス・クロス駅は地上からプラットフォームへの移動と乗り換えにエレベーターを利用することができます。ノーザン線とヴィクトリア線では、プラットフォームと車両の間に段差がないので、車いすでも乗り降りに問題はないはずです。キングス・クロスの地上駅は完全にバリアフリー化されており、車いすや歩行補助具でも乗降に問題はありません。ロンドンのバスはすべて車いすで乗り降り可能で、自動の車いす用傾斜板が設置されています。また車内には車いす専用スペースが設けられています。混雑時は、乗客は車いすの乗客用スペースを確保することが義務付けられています。

キングス・クロス駅の豆知識

キングス・クロス駅周辺は散策にぴったりのエリアです。駅から徒歩5分にある大英図書館では珍しい古書の常設展や、ユニークな企画展などを覗くことができますし、徒歩15分ほどでバーやレストラン、お店が立ち並ぶロンドン北部で一番おしゃれな地域、イズリントンに立ち寄ることもできます。

でも、キングス・クロス駅と聞いて真っ先に頭に浮かぶのは、「ハリーポッター」という人も多いはず。ハリーがホグワーツ魔法学校へ向かう時に乗り込むホグワーツ・エクスプレスの発車駅なのです。9¾番線は実際にはありませんが、駅のコンコースに、9¾番線の標識と壁の中に半分消えた荷物カートを見つけることができます。いつも人だかりができている人気スポットなので、キングス・クロス駅に着いたらすぐに分かるはずです。