ベルギーと聞くと「チョコレートが有名!」「ワッフルが美味しい!」と、どちらかというと食べ物を連想される方が多くなり、有名な観光地はどんなところがあるのか知らないという方もいらっしゃるかもしれません。
確かにベルギーはチョコレートも、ワッフルも、フライドポテトも非常に美味しく、他にも美味しいものはたくさんありますが、プチパリと呼ばれるブリュッセルをはじめ、美しい街並みや教会がたくさんあり、観光をするのにとても良い国なんです。
今回はベルギーを訪れる際には、ぜひ足を運んでいただきたい、ベルギーの人気観光地TOP10をご紹介いたします。
グランプラス
まず最初にご紹介するのは、ベルギーの首都にブリュッセルにあるグランプラスです。グランプラスはブリュッセルを訪れるすべての観光客にとって、ブリュッセル観光のスタート地点ともいえる場所です。
グランプラスはブリュッセルの中心にある広場で、四方をとても美しい装飾が施された建物に囲まれていることから、数々の芸術家から「世界で最も美しい広場」と称賛される場所です。夜にはライトアップもされ、お昼とは違った非常に幻想的な景色が現れます。
2年に1度行われるフラワーカーペットという花の祭典では、美しい花のカーペットがグランプラス一面に広がり、その光景を見るために多くの人が世界中より訪れています。
サンミッシェル大聖堂
ブリュッセルには数多くの教会がありますが、最も有名なものがサンミッシェル大聖堂です。サンミッシェル大聖堂はゴシック建築の教会で、正面からの見た目はフランスのパリにあるノートルダム大聖堂とよく似ています。横幅57m、高さ64mという巨大な教会で、建築に要した期間はおよそ300年でした。
聖堂内は無料で見学ができますが、地下にあるクリプトと呼ばれる地下聖堂と、古代の宝物が展示されている宝物殿は有料で見学ができます。事前に予約をする必要がありますので、興味のある方はサンミッシェル大聖堂を訪れる前に公式ホームページより予約をしておきましょう。
小便小僧
多くの日本人は小便小僧と聞くと、少年がおしっこをしている白い像を思い浮かべると思いますが、小便小僧の本家のものはベルギーのブリュッセルにあります。小便小僧はブリュッセル市民からは「ジュリアン君」と呼ばれ、たくさんの人から愛されている像なんです。
なぜ裸の少年がおしっこをしている像が造られたのか、それには諸説ありますが、最も有名な話はブリュッセルを包囲した敵軍が爆破するために導火線に火をつけたところ、その導火線へおしっこをして火を消し、街を救った少年を讃えたものだと言われています。
小便小僧は季節によっさまざまな衣装に着替えます。17世紀頃から小便小僧の衣装替えは行われ、特別な行事の時には行事に合わせた服を着用します。今では1000着以上の服を持っており、小便小僧の衣装博物館までできています。
聖母大聖堂
次はアントワープにある聖母大聖堂をご紹介します。アントワープはブリュッセルに次ぐベルギーの観光地であり、たくさんの方が訪れています。中でも聖母大聖堂はアントワープのシンボル的存在となっており、人気のある観光スポットです。
日本のアニメ「フランダースの犬」の最終回、ネロとパトラッシュが息を引き取った場所がアントワープの聖母大聖堂です。ネロが死ぬまでに見たかったルーベンスの絵画「キリストの降架」は聖母大聖堂に実際に飾られています。「キリストの降架」以外にも他に3点のルーベンスの絵画が飾られており、すべてが息をのむほど美しい絵です。
ルーベンスの絵画に注目されがちですが、他にも聖母大聖堂には美しい発色をしているステンドグラスや、パイプオルガンなど素晴らしい作品が数多くありますので、ぜひそちらもご覧ください。
聖母大聖堂のあるアントワープへはブリュッセルからベルギー国鉄(SNCB)に乗車し、わずか50分ほどで行くことができます。
マルクト広場とアントワープ市庁舎
アントワープ市庁舎は「ベルギーとフランスの鐘楼群」を構成するものとして、世界遺産に指定されています。アントワープ市庁舎は市の中心にあるマルクト広場に面して建っており、ファサードの上部にある金色の鷲の像が輝いています。
アントワープ市庁舎は現在も市庁舎として使用されているため、基本的には外観のみを見学することとなります。
マルクト広場ではクリスマスシーズンになるとクリスマスマーケットが開催され、たくさんの屋台が建ち並び、多くの人が訪れ大変賑わっています。
ステーン城
アントワープの旧市街を抜けたところにある川沿いに、石でできたステーン城というお城があります。ステーンという名前の由来はオランダ語で「石」が「Steen(ステーン)」だからです。
もともとは9世紀に建てられた城塞だったのですが、13世紀には城となり、14世紀以降は刑務所として使用されていました。お城といっても非常に小さく、ヨーロッパにある他のお城と比べると迫力はあまりありませんが、巨人が暮らしていたという伝説もあるようです。
先ほど紹介したマルクト広場からも遠くありませんので、是非アントワープ観光の際に足を運んでみてください。
ブルージュ
ここからはベルギーのオススメ都市をご紹介いたします。まずは街全体の建物、そして景色の美しさから「屋根のない美術館」とも称される水の都ブルージュです。ブルージュはチョコレートの街としても有名で、街を散歩していると甘いチョコレートの匂いが漂ってきます。
ブリュッセルやアントワープと同じく美しい建物が並ぶ都市ですが、ブルージュの特徴は街の中に運河があり、船に乗ってブルージュの街を観光できるという点です。また、街は石畳の道が多く、両サイドにはカラフルで可愛い建物が建っており、中世の雰囲気をそのまま残しているようです。
ブルージュへはブリュッセルからベルギー国鉄(SNCB)に乗車し、わずか1時間ほどで行くことができます。
デュルビュイ
世界で最も小さい街と呼ばれている街がベルギーのデュルビュイです。デュルビュイの街の面積はわずか2ヘクタール程度です。しかし、このたった2ヘクタールの小さな街には世界中から多くの観光客が訪れています。
デュルビュイの魅力は、街全体、そして周りを取り囲む環境すべてが中世の景色をそのまま残しているような雰囲気が漂っているところです。ブリュッセルやアントワープなども旧市街へ行けば周りの建物から中世の雰囲気を感じることもありますが、少し外へでれば近代的な建築物が多くあります。
しかしデュルビュイの周囲はのどかな草原、そして森となっており、時間が止まったような感じがします。
ゲント
ゲントはブリュッセル、アントワープに次ぐベルギー第三の都市です。レイエ川、スヘルデ川という二つの川が合流する地点に広がった街で、水辺の景色が美しいと評判です。
ゲントにも他の都市と同じように中世を思い浮かべるような建築物がたくさんあるのですが、その美しさを最大限に引き出すのが夕方から夜にかけて行われるライトアップです。薄暗くなってきた街に、少しずつ明かりが灯り、非常に幻想的な景色を作り出しています。ゲントを訪れる際には、是非一泊して夜景も楽しみましょう。
ゲントへはブリュッセルからベルギー国鉄(SNCB)に乗車し、わずか30分ほどで行くことができます。
ディナン
最後にご紹介するのはサックス発祥の地、そして世界的に人気のあるビール「Leffe」が誕生した街であるディナンです。ディナンは渓谷に囲まれた小さな街で半日あれば十分観光できるのですが、断崖絶壁に並ぶノートルダム教会が非常に美しいことで有名になり、ツーリストにも人気があります。
サックスの考案者「アドルフ・サックス」の生誕の地であり、街中にはサックスのモニュメントやアドルフ・サックスの銅像があります。
日本でも人気のあるベルギーのビール「Leffe」が醸造された街でもあり、街のいろんな場所で本場の「Leffe」を味わうことができます。
食べ物も美味しいけど、観光も楽しめるベルギー
今回はベルギーの人気観光地を10ヶ所ご紹介させていただきました。ベルギーの主要観光都市はベルギー国鉄(SNCB)が通っていることもあり、非常にアクセスしやすく、ブリュッセルを拠点にすれば日帰りで行ける場所がほとんどです。
ベルギーで有名なワッフルやフライドポテトは食べ歩きもできますので、食べ物を持ち込むことが禁止されている観光地も多くあるので注意は必要ですが々、さまざまな街を訪れて食べ歩きをしながら街を観光してみるというのもよいですね。
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