ミラノ発→ナポリ行きのFrecciarossaの列車

鉄道でミラノからナポリへ行こう

ミラノからナポリまでの658kmのルートを走行する列車は、1日に約40本。そのほとんどが高速列車であり、所要時間は5時間3分ほどですが、中には最長で14時間30分かかる列車もあります。南イタリアのカンパニア州にある、アマルフィ海岸の中心に位置するナポリは、訪れる人の心を惹きつける、歴史ある教会やローマ時代の遺跡、郷土料理、美しい白砂のビーチで知られる街です。

ミラノ発ナポリ行きの運行状況について

ミラノ発ナポリ行きの列車は、1時間に最大4本のペースで運行されており、そのほとんどが毎日午前6時10分～午後6時30分の間にミラノを出発します。日中に運行されるこれらの列車のほかに、平日は午後11時20分頃に発車する夜行列車が1本、週末には最大で6本の夜行列車が運行されています。

ミラノ発ナポリ行きの所要時間について

ミラノとナポリを結ぶ列車のほとんどが高速列車であり、途中停車なしの場合の所要時間は4時間33分、それ以外の場合の所要時間は5時間3分ほどです。それよりも時間のかかるインターシティや夜行列車も、毎日数本ずつ運行されています。直通列車のほか、最大2回の乗り換えが必要な列車などもあり、所要時間は9時間2分から14時間30分ほどと幅があるので注意が必要です。

ミラノ発ナポリ行きの列車の発着駅について

出発駅:日中に運行される列車と週末の夜行列車の一部は、ミラノ中央駅から出発します。駅は街の中心にあるミラノ大聖堂から北東に約2.9kmの位置にあり、大聖堂から駅までは地下鉄3号線(黄)で約6分です。ミラノ中央駅では、各種ショップ、レストラン、チケットカウンター、乗客用ラウンジ、トイレ、荷物預かり所、ATM、両替所、郵便局、レンタカー会社、観光案内所などの施設や設備が整っています。数本の夜行列車の出発駅となっているのが、ミラノ大聖堂から北へ約2.5kmの場所にあるミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅です。駅から大聖堂までは、2番のトラムに乗って17分ほどで着きます。メトロの場合は乗り換えが必要になりますが、大聖堂から駅に向かう際には便利な手段といえるでしょう。3号線(黄)から2号線(緑)に乗り換えるルートと、1号線(赤)から2号線(緑)に乗り換えるルートの2つルートがあり、いずれも所要時間は約15分です。ポルタ・ガリバルディ駅では無料Wi-Fiを利用できるほか、ATM、ショップ、カフェ、トイレ、荷物預かり所、チケット売り場などがあります。また、駅前にはバスやタクシーの乗降場があり、駐車場も完備。どちらの駅を利用する場合でも、列車の出発ホームを確認してから乗車するまで、少なくとも20分程度はかかるでしょう。

到着駅:ミラノ発ナポリ行きの列車は、すべてナポリ中央駅に到着します。駅はナポリのメイン広場であるプレビシート広場から、北西に約3kmの場所にあります。駅から広場へは地下鉄L1線(乗車時間5分)を利用するのが最も速く便利ですが、定期運行しているR2や151のバスを利用しても、約25分で広場に到着できるでしょう。駅には、各種ショップやレストラン、トイレ、両替所、チケット売り場、観光案内所、荷物預かり所などがあります。またこの駅は、市内のメトロと地域鉄道のチルクムヴェスヴィアーナ鉄道が乗り入れるナポリ・ピアッツァ・ガリバルディ駅とつながっています。

ミラノ発ナポリ行きを運行する鉄道会社について

ミラノからナポリへは、Italo（イタロ）とTrenitalia（トレニタリア）が直通の高速列車を運行しています。トレニタリアは高速列車Frecciarossa（フレッチャロッサ）のほか、InterCity（インターシティ）とInterCity Night（インターシティ・ナイト）も運行していますが、こちらは最低1回の乗り換えが必要になる場合が多いでしょう。

Italo（イタロ）のミラノ発ナポリ行き

Italo（イタロ）の途中停車なしの高速列車は毎日運行されており、午前6時40分頃～午後5時40分頃まで、1時間おきに駅を出発しています。列車の平均所要時間は5時間3分です。高速列車のチケットには、ローコスト、エコノミー、フレックスの3種類があり、それぞれに変更や払い戻しの条件が異なります。ローコストチケットは変更の回数に制限があり、払い戻しはできません。エコノミーチケットは一部払い戻しが可能で、変更には手数料がかかります。さらに出発時刻に間に合わなかった場合に、次の列車のチケットを購入するための3時間の「エキストラタイム（有料）」が設けられています。フレックスチケットは有料での払い戻しが可能で、変更は無制限。さらに無料の「エキストラタイム」が付いています。

Trenitalia（トレニタリア）のミラノ発ナポリ行き

トレニタリアはミラノ－ナポリ間で、Frecciarossa（フレッチャロッサ）、InterCity（インターシティ）、InterCity Night（インターシティ・ナイト）の3種類の列車を運行しています。Frecciarossa（フレッチャロッサ）はTrenitalia（トレニタリア）の高速列車で、途中停車はなく、所要時間は平均5時間ほどです。土曜日を除き、毎日20本以上のFrecciarossa（フレッチャロッサ）が運行されていますが、土曜日には5本ほど運行本数が少なくなります。運行時間は午前6時10分頃～午後6時30分頃までで、1時間に1〜2本のペースでミラノを出発しています。停車駅が多く時間のかかるInterCity（インターシティ）は、路線によって乗り換えがある場合とない場合があります。InterCity（インターシティ）の所要時間は、最速で9時間2分で、運行は1日に3～5本のみです。ミラノ・ポルタ・ガリバルディ駅から出ている、夜行列車のInterCity Night（インターシティ・ナイト）の所要時間は最短で10時間18分。平日は1本、週末は6本程度が定期運行されています。Trenitalia（トレニタリア）のチケットには、スーパーエコノミー、エコノミー、ベースの3種類があり、それぞれに変更や払い戻しの条件が異なります。スーパーエコノミーのチケットは、払い戻しや変更、他の割引との併用ができません。エコノミーチケットは、払い戻しはできませんが、1回に限り無料での変更が可能です。ベースチケットは、有料での払い戻しが可能で、変更は何度でも無料でできます。

ミラノ発ナポリ行きの車内サービスについて

Italo（イタロ）の列車には、スマート、コンフォート、プリマ、クラブ・エグゼクティブの4つのクラスが設けられています。全ての列車で無料Wi-Fi、電源コンセント付きの快適なシート、シネマカーが利用でき、スナック類や飲み物の自動販売機も設置されています。Trenitalia（トレニタリア）のFrecciarossa（フレッチャロッサ）には、スタンダード、プレミアム、ビジネス、エグゼクティブの4つのクラスが設けられており、快適なシート、無料Wi-Fi(エンターテイメントポータルへのアクセスも可能)、座席ごとの電源コンセントが利用できるほか、各車両にトイレとおむつ交換スペースあります。Trenitalia（トレニタリア）のInterCity（インターシティ）には、1等車(ファーストクラス)と2等車(セカンドクラス)があり、夜行列車InterCity Night（インターシティ・ナイト）では、快適な寝台車両での旅を楽しめるでしょう。両社の列車には、座席の上と下にキャリーバッグを置けるスペースが設けられていますが、大きな荷物は荷物用コンパートメントに収納する必要があります。Italo（イタロ）の列車には、手荷物1つと大きめの荷物2つまでを持ち込むことができ、Trenitalia（トレニタリア）の列車では、収納スペースに収まる量であれば、持ち込める手荷物の量に制限はありません。両社のすべての列車で自転車の持ち込みが可能ですが、折りたたむか分解してバッグに入れ、荷物用のスペースに収納しましょう。小型のペットはキャリーケースに入れ、大型犬はリードと口輪を付ければ、すべての列車で同乗が可能です。両社とも大型犬の場合は別途料金がかかりますが、盲導犬の同乗については追加料金や制限などはありません。利用に際し特別なサポートが必要な場合には、出発予定時刻の24時間前までにカスタマーサービスに連絡を入れておきましょう。

ミラノ発ナポリ行きの格安チケットの購入方法について

ミラノ発ナポリ行きの列車の格安チケットを購入する方法はいくつかあります。Italo（イタロ）では、当日のみの往復チケットを購入すると割引を受けることができ、Trenitalia（トレニタリア）では、土曜日に乗車する場合にお得な2フォーワンチケットを販売しています。スケジュールに余裕がある場合は、InterCity（インターシティ）やInterCity Night（インターシティ・ナイト）を利用しましょう。高速直通列車の半額程度の料金で乗車できます。また、大人と一緒の14歳未満の子供が無料で乗車できるサービスや、学生や60歳以上の高齢者向けの割引チケットなどもあるので調べてみましょう。事前にチケットを予約する、乗車日時を柔軟に変更するなどして、旅費を抑えるという方法もあります。