2025年版|コペンハーゲン観光の見どころをチェック!
北欧のデンマーク最大の都市であり、首都でもあるコペンハーゲン。デンマーク内における観光の主要都市でもあり、美しく洗練された雰囲気が漂っていることから、「北欧のパリ」と称されるほど。
コペンハーゲンで必見の観光名所やモデルコース、おすすめのおみやげなど、コペンハーゲン観光完全ガイドで旅行の準備を始めましょう!
バルト海の海に映えるパステルカラーの建物が印象的なニューハウン 出典:Gettyimages
コペンハーゲンの基本情報
地理: デンマークの首都コペンハーゲンは、デンマークの東に位置する同国最大の都市です。スウェーデンに隣接しており、オーレスン橋を渡ればスウェーデンに行くことができます。
面積: コペンハーゲンの面積は約88平方キロメートル。東京都の面積が約2194平方キロメートルですので、東京都と比較すると25分の1ほどの大きさ。数日の滞在で十分満喫できるサイズです。
時差: コペンハーゲンと日本の時差は通常時は8時間となり、日本の時刻から8時間引くとコペンハーゲンの時刻となります。デンマークでは毎年3月の最終日曜日から10月の最終日曜日までの期間をサマータイムとしており、その期間は日本との時差が7時間となりますのでご注意を。通常期よりも時差が1時間縮まります。
言語: コペンハーゲンでは主に公用語であるデンマーク語が幅広く話されています。しかし、コペンハーゲンの主要な観光地ではほとんどの人は英語を流暢に話すことができますので、デンマーク語ができなくても心配無用です。
通貨: デンマークの通貨は「クローネ」で、1クローネ当たり約23円(2025年9月)です。
チップ: コペンハーゲンでは基本的にチップは必要ありません。飲食店などではサービス料を含んだ金額で請求をされる場合が多く、そういった場合はチップは必要ありません。観光地のレストランなどはだいたいこのサービス料が含まれています。
時々サービス料が含まれていない場合がありますので、その時は合計金額の10%程度を上乗せして支払うと良いでしょう。ただ、上乗せしないとマナー違反という訳ではありませんので、気持ちの良いサービスを受けた際に支払う程度で大丈夫です。
コペンハーゲン旅行の費用
コペンハーゲンと日本の物価を比較すると、日本よりもかなり割高と感じる場合がほとんどです。目安としては1.5倍〜2倍程度が普通の値段だと考えていてください。デンマークは税金も高いため、だいたいどこで食事をしても買い物をしても日本よりは高くなることが通常です。
食事: レストランのランチであれば3000円から、ディナーであれば7000円からというのも普通の金額です。これが観光地となるとさらに高くなります。サンドウィッチなどの軽食なら1000円~1700円程度で十分食べられます。ピザは1枚2000円程度からで、2人で楽しめる大きさです。
新鮮な野菜や魚をのせて食べるデンマークのサンドウィッチ「スモーブロー」は1000円ほど 出典:Unsplash
宿泊: 宿泊に関しては大手の五つ星ホテルなどは5万円〜7万円ほどです。オフシーズンであれば3万円以下で宿泊できることも。中級クラスのホテルも多くあり、1万円ほどで宿泊できるホテルを見つけることもできます。Airbnbも一般的で、1泊13000円程度から探すことができます。
しかし、コペンハーゲンにはユースホステルやゲストハウスが点在しており、ドミトリー(共有部屋)であれば1泊3千円ほどで利用できます。個室利用も可能で、その場合でも1泊3500円程度からと、かなりお得です。
一日当たりの予算: 旅行のスタイルにもよりますが、コペンハーゲンや周辺の観光地へたくさん訪れるようなスタイルの場合であれば1日、2万5千円前後、節約をしながらということであれば1万2千円ほどから見積もっておくと良いでしょう。
コペンハーゲン観光のベストシーズン
コペンハーゲンのオススメ観光シーズンは6月〜8月頃です。コペンハーゲンには日本同様に四季がありますが、年間を通して日本よりは気温が低くなります。夏の日照時間は非常に長く、夜22時になってやっと暗くなり、逆に冬の日照時間は短く昼15時ごろにはもう夕方の気配を感じるでしょう。
6月から8月のコペンハーゲンの気温は15度〜20度程度で非常に涼しく、日本の北海道をイメージしていただけると良いです。日本より湿度も低く、ジメジメしていませんのでとても観光に適したシーズンとなります。
コペンハーゲンの交通
コペンハーゲン市内の交通に関しては電車、バス、地下鉄(メトロ)があります。料金は全て共通のゾーン制となっており、ゾーン内は一律料金、ゾーンが変わると遠くなるほど高くなります。
チケットに関しては1回券、24時間券、回数券など様々な種類があり、滞在日数や使用頻度にあわせて購入していただくと良いですが、美術館などを訪れたい方にはコペンハーゲンカードおすすめ。
交通チケットと美術館や各種アトラクションの入場チケットがセットになっており、美術館が入場無料、または割引になります。コペンハーゲンカードはすべての交通手段で利用可能なので、安心して一日中遊び回ることができます。
ただ、コペンハーゲンの街はそこまで大きくありませんので、主要な観光地も徒歩でまわれる範囲にほとんどのものはあります。寒くない時期でしたら外を歩きながらの観光も快適なので、季節によって交通機関を利用するかを決めてもよいかもしれません。
空港からコペンハーゲン市内への行き方
コペンハーゲン・カストラップ空港 コペンハーゲンの国際空港は市内の中心部までわずか8kmの距離にあります。交通手段としては鉄道、地下鉄、市バス、タクシーがあります。タクシーは高いですが、それ以外は全て同じ金額となっています。
鉄道ではコペンハーゲン中央駅まで所要時間は15分ほどです。地下鉄ではクリスチャンハウン駅とノアポート駅へ行くことができます。こちらの所要時間も15分ほどです。行き先によって鉄道か地下鉄か選びましょう。バスも発着しており、こちらは10分おきに出発しています。
コペンハーゲンでぜひ訪れたい観光名所
コペンハーゲンの観光名所は街の中心部に集中しているので、歩いて巡ることができます。少ない日数でも十分楽しめる街です。
1. ニューハウン
コペンハーゲンの象徴ともなっているのが、ニューハウン地区。運河に面し、パステルカラーのカラフルな壁の家が横にずらっと並び、多くの帆船が停泊しています。童話作家で有名なアンデルセンもこのニューハウンを愛し、実際に暮らしていた建物が今も残っています。
ニューハウンとは新しい街という意味があります。建物がカラフルな壁に塗られているのは、かつてこの場所で暮らしていた漁師たちが、漁から帰ってきた時に自分の家がすぐわかるようにするためだったと言われています。現在では観光客が多く訪れる場所となり、建物はおしゃれなレストランやカフェとして利用されています。
ニューハウンの20番地の家で、アンデルセンは初期の童話作品を執筆しました 出典:シャッターストック
2. コペンハーゲン市庁舎
コペンハーゲン市庁舎は赤茶色のレンガで造られた建物で、塔の高さは105.6mあります。入場は無料で平日は朝9時から中に入ることができます。塔の上から景色を見たい方は有料のツアーに参加すればのぼることもできます。
正面口から入り右手の方を見ると、金と真ちゅうでできた美しい時計が。こちらはイェンス・オルセンの時計で世界で一番正確な天文時計なのだそう。ホールの2階には10分ほどで終える簡単な結婚式を挙げることができる部屋があり、待合場所では多くのカップルが順番を待っています。
3. ストロイエ通り
コペンハーゲンでもっとも賑やかな通りがストロイエ通りです。先ほど紹介したコペンハーゲン市庁舎の前にある広場が拠点となり、1.2kmほど続く歩行者天国の道で、観光で訪れた人は1度は必ず通る道でしょう。
日本でも人気のあるフライング・タイガーや、お土産屋さん、レストランの種類もカウンターで気軽に食べれる場所から持ち帰り専門店など豊富です。カジュアルなお店に加え、ロイヤルコペンハーゲン本店、ジョージジェンセン本店などデンマークが世界に誇る数々のブランドの店舗もあります。
大道芸人がパフォーマンスをしていたり、一日中賑やかな場所なので、買い物や食事ついでにぶらぶらと歩くのも楽しい通りです。
4. 人魚姫の像
デンマークの童話作家アンデルセンの童話「人魚姫」をモチーフにした人魚姫の像はコペンハーゲンの観光名所として有名です。普段は岸から数メートル先の海上に建つ人魚姫の像ですが、干潮時には歩いて近くに行くこともできるようになっています。
人魚姫の像は非常に有名なコペンハーゲンの観光スポットなのですが、とても小さく、観光客の方は「これがあの人魚姫の像?」と、その小ささに驚く方も多いようです。小さい人魚姫の像を取り囲んで観光客が写真撮影をしている光景も名物となっています。
5. チボリ公園
コペンハーゲンのチボリ公園は公園という名前がついてはいますが、観覧車やメリーゴーランド、ローラーコースターなどのアトラクションがあるテーマパークのような公園です。
チボリ公園内にあるアトラクションはレトロな雰囲気のものが非常に多く、おとぎ話の中に迷い込んだような気持ちになれます。それもそのはず、1843年に開園したこの公園にアンデルセンも訪れ、「ナイチンゲール」を思いついたのだとか。
園内にはアトラクションゾーンとは別に庭園も広がっています。四季折々の花が咲き乱れ、水車がまわる光景はとてもメルヘンチックで、散歩にオススメです。
コペンハーゲンの湖は冬はスケートリンク大変身。冬には冬の楽しみも。 出典:Unsplash
6. カステレット要塞
コペンハーゲンには日本の北海道にある五稜郭のような、星型をしたカステレット要塞があります。コペンハーゲンの港からの敵の侵入を防ぐために造られた要塞で、1662年に完成しました。かつてはたくさんの砲台が並んでいましたが、現在では撤去されています。
カステレット要塞一帯はチャーチル公園と呼ばれています。これは、第二次世界大戦時、ナチスに占領されていたデンマークを救ってくれたイギリスの首相ウインストン・チャーチルの像があるからと言われています。チャーチルの像はトレードマークの葉巻をうっかり落としてしまい、それを探すために下向きになっているのが面白いです。
敵の侵入からコペンハーゲンを守るために建てられたカステレット要塞は、現在多くの市民の方が訪れ、憩いの場所として活用されています。敷地内には緑が広がり、教会や風車なども見ることができますので、ゆったりとした時間を過ごしたい時に訪れると良いでしょう。
7. 救世主教会
コペンハーゲンのクリスチャンハウス地区にある救世主教会は1696年に完成しました。高さ90mの塔があり、塔は外から見ると螺旋状になっているのが特徴的です。螺旋状の理由は、この塔の中が螺旋状の階段になっていて、上まで登ることができるようになっているからです。
救世主教会はあまり知られていない穴場スポットなのですが、実はコペンハーゲンの美しい街並みを上から眺めることができる、とてもオススメの場所です。しばらくは建物の中の階段をあがっていくのですが、外に出てからも螺旋状にのぼっていくため、コペンハーゲンの街の風景を360度楽しむことができます。オレンジ色の屋根とカラフルな壁が多い景色は、とてもメルヘンチックです。
8. デンマーク王立図書館
デンマーク王立図書館はデンマーク国立の図書館であり、そしてコペンハーゲン大学の図書館でもあります。北欧諸国の中では最大規模の図書館で、17世紀以降デンマークで印刷されたすべての書籍を収蔵しています。
図書館は旧館と新館がありますが、主に観光スポットとして知られているのは1999年にできた新館、ブラックダイアモンドと呼ばれる図書館です。黒色花崗岩を使用した壁は外から見ると黒く輝いているように見え、平行四辺形に角ばった外観からブラックダイアモンドという愛称で呼ばれるようになったそうです。
コペンハーゲンのおすすめお土産選
A.C.PERCH’sの紅茶
A.C.PERCH’sは、創業1835年のデンマーク王室御用達の紅茶専門店で、北欧最古の紅茶専門店です。北欧ではもともと有名だったのですが、近年日本でも通販で取り扱いをするお店が増えてきているようです。多くの種類の茶葉を扱っており、基本的には量り売りですが、お土産にはティーバッグのセットがおすすめです。
スカンジナビスクのフレグランス
スカンジナビスクはデンマークで創業されたフレグランスのメーカーです。日本のセレクトショップでも販売されていることがあり、大変人気がある商品です。北欧の自然に囲まれた雰囲気を感じる匂いのものが多く、爽やかでリラックスできるものが多いです。ぜひ、発祥の地であるコペンハーゲンからのお土産にしてください。
ロイヤルコペンハーゲン
言わずと知れたデンマーク王室御用達の陶磁器高級ブランド、ロイヤルコペンハーゲン。市の中心部から電車で10分ほどのところにはアウトレット工場があり、そこではB級品や、カタログ落ちした商品などがお手頃価格で手に入ります。
北欧デザイン雑貨
デンマークといえばミッドセンチュリーの家具が知られていますが、お土産にはちょっと大きすぎるのが難点。でも食器やカトラリー、文房具やアクセサリーなどの雑貨でも北欧デザインを存分に楽しむことができます。路面店やデパートを散策して、お気に入りの雑貨を見つけてみてください。



