世界的にもっとも自由な国とも言われるオランダですが、首都のアムステルダムには多くの観光資源もあり、たくさんの観光客が毎日訪れています。いたるところで運河を見ることができるアムステルダムは、中央駅を起点とした扇型の綺麗な半円の都市で非常に均整が取れているのが特徴的な街です。
今回はアムステルダムへの旅行を考えていらっしゃる方のために、費用やシーズン、おすすめのお土産などをご紹介いたします。
アムステルダムと日本の物価を比較すると、観光地に関してはまぁまぁ高めと考えておくと良いでしょう。アムステルダムの中心地では観光客をターゲットにしたレストランやお土産屋さんが多いです。そういったお店は地元の方が行くレストランなどと比べると少し高めの値段設定となっています。
しかし、アムステルダムの中心地でもファーストフード店などは驚くような高さでありません。食事に関して節約をしたい場合はファーストフードや軽食を出しているお店をうまく利用する、もしくはスーパーで食材を購入し、自炊をするという方法が良いでしょう。アムステルダムだけでなくオランダでは野菜や果物がそこまで高くない値段で購入できます。特に日本では高級なチーズなどもスーパーで安く手に入れることができますので、スーパーで買い物をしてみるのも良いでしょう。
宿泊に関しては大手の五つ星ホテルなどは5万円〜7万円、ハイシーズンであればそれ以上となる場合もあります。しかし、中級クラスのホテルも多くあり、1万円ほどで宿泊できるホテルを見つけることもあまり難しくはありません。
一人で個人旅行やバックパッカーをされる方もたくさんいますので、ゲストハウスもアムステルダムの各地に複数あります。アムステルダムのホステルは非常にスタイリッシュでおしゃれなものが多いです。値段は三千円ほどする場合もありますが、とても清潔で日本でいうカプセルホテルの形をしたようなゲストハウスもあります。
旅行のスタイルにもよりますが、アムステルダムや周辺の観光地へたくさん訪れるようなスタイルの場合であれば1日2万円前後、節約をしながらということであれば5千円ほどから見積もっておくと良いでしょう。
アムステルダムには日本と同じように四季があります。しかし、東京と比較すると緯度が高いため、夏でも過ごしやすい気温となります。目的にもよりますが観光のベストシーズンは4月〜9月となります
オランダと言えばで思い浮かべるのがチューリップ畑という方も多くいらっしゃると思いますが、カラフルなチューリップを見たい方は4月に訪れるようにしましょう。アムステルダムからも日帰りで訪れることができる「キューケンホフ公園」はチューリップ畑の有名なスポットとなっています。期間限定でしかオープンしていませんので、訪れたい方は事前にチェックしていくようにしましょう。
アムステルダムの夏は気温が30度以下の日も多く、湿度も高くないためカラッとしています。バケーションシーズンということもあり、世界中から多くの観光客が訪れています。それに伴いホテルや飛行機などの価格が高くなってしまいますので、コストを抑えたい方は7月8月は避ける方が良いでしょう。
アムステルダム市内の交通に関してはトラムでの移動が非常に便利です。地下鉄やバスも走ってはいるのですが、アムステルダムの中心地を巡る程度でしたらトラムが一番使い勝手が良いでしょう。
アムステルダムのトラム、地下鉄、バスは全て同じ交通会社が運営しているため、チケットも共通のものとなっています。1時間使い切りのチケットを始め、1日券、2日券などの乗り放題チケット、さらにスキポール空港との往復乗車がセットになったチケットなども販売されています。
チケットはICチップが入ったカード式になっており、乗車時にカードリーダーでスキャン、そして降車時にもスキャンしてください。もし打刻をせずにそのまま乗車した場合多額の罰金が課されますので十分注意しておきましょう。
スキポール空港は、アムステルダムでもっとも大きな空港であり、たくさんの国際線が発着しています。アムステルダム市内からはわずか10kmほどしか離れておらず、アムステルダム市内への行き方は非常にシンプルです。また、スキポール空港からはアムステルダムだけでなく、フランスのパリ、ベルギーのブリュッセルへ行くタリス鉄道(Thalys)も停車します。
もっともわかりやすくて早いのがオランダ鉄道(NS)を利用して行く方法です。6〜8分間隔ほどで運行されており、中心地までも15〜20分ほどで到着します。
他にも路線バスで行く方法はありますが、費用も高くなり、所要時間も倍ほどかかってしまいますので、鉄道で行く方法がオススメです。
オランダの名産品の一つがチーズです。中でも黄色いワックスに包まれたセミハードのゴーダチーズがとても有名で、日本で買うと高いのですが、アムステルダムのスーパーやチーズ屋などで購入すれば比較的安く買うことができます。チーズをお土産で持って帰る時は真空パックにしてもらうことを忘れないようにしましょう。
オランダを象徴するような木靴のグッズがアムステルダムにはたくさん売られています。置物やキーホルダー、栓抜きなど様々な木靴をモチーフにしたアイテムがあり、バラ撒き用のお土産にも良いでしょう。
まずはアムステルダムの玄関口でもあるアムステルダム中央駅からご紹介させていただきます。1889年に開業したアムステルダム中央駅はタリス(thalys)やオランダ鉄道(NS)が乗り入れてるアムステルダムに限らず、オランダの最も乗降客数の多い駅です。多数の国際線も発着しており、フランスのパリやフランスのブリュッセルへも行くことができます。
アムステルダム中央駅を見ると、日本の東京駅を見ているような気持ちになる方も多くいらっしゃるでしょう。非常に美しい赤いレンガ造りの駅舎という共通点もあり、アムステルダム中央駅と東京駅は2006年より姉妹駅という関係になっています。アムステルダムを観光する際には必ず一度は通る場所ですので、ぜひ利用する際には建物の美しさも見てきてください。
多くの日本人の方が一度は必ず耳にしたことのある名前アンネ・フランク。第二次世界大戦時にナチスから身を隠し、その間の生活の様子を日記に記していたことで有名になった女性の名前です。ユダヤ人であったアンネ・フランクはかつてはドイツで暮らしていたのですが、ナチスの迫害から逃れるためにオランダのアムステルダムに移住してきました。
彼女がアムステルダムでひっそりと身を隠しながら暮らしていたのは1942年から1944年の2年間。その間、物音をたてないように気をつけながら屋根裏部屋で暮らしていました。その家が現在はアンネ・フランクの家という博物館として一般に公開されています。
博物館の内部は、会社であった部分が様々な展示物を並べている場所、そして実際にアンネ・フランクが暮らしていた屋根裏は家具などは撤去されてしまってはいますが、そのままの姿を残しています。アムステルダムの観光名所の中でも特に人気のあるスポットですので、事前にチケットを購入しておくことをオススメします。
アムステルダムに限らず、オランダと言えばと聞かれた時に多くの方が思い浮かべるのは広大な敷地に広がったチューリップと風車の光景ではないでしょうか。あの光景を実際に見れる場所がアムステルダムからすぐ近くにあるリッセという町にある、キューケンホフ公園です。
世界最大の球根花の公園であり、東京ドームおよそ8個分という広大な敷地にはカラフルなチューリップをはじめ、スイセンやヒヤシンスなどが咲いています。キューケンホフ公園は1年中開園してるわけではなく、1年の中でもわずか3月から5月の間にしか開園していません。わずか2ヶ月間しか楽しむことができない絶景を、ぜひ一度はご覧になってください。
オランダが生んだ天才画家ヴィンセント・ファン・ゴッホ。彼の美術館がアムステルダムにあり、多くの観光客が毎日足を運んでいます。ゴッホの作品を数多く収蔵しており、代表作である「ひまわり」や「黄色い家」など、一度は教科書などで目にしたことのある作品が展示されています。
それほど大きな美術館ではありませんが、それでもゆっくりみれば2時間ほどはかかります。午前中の時間帯が比較的すいていますので、作品をゆっくりと見たい方は午前中に訪れると良いでしょう。
ゴッホは日本の浮世絵に感化された時期もあり、その当時の日本の浮世絵をイメージした「雨の大橋」や「花魁」などの作品も見ることができます。とても昔の外国の人が描いた絵とは思えないようなクオリティの高さですので、ぜひ一度ご覧いただきたいです。
オランダの景色として有名なのが風車が並ぶ景色ですが、アムステルダムから電車で40分ほどにあるザーンセ・スカンスでも風車が並ぶ光景を見ることができます。ザーンセ・スカンスにある風車はオランダ各地から集められたもので、それぞれが同じ形をしているわけではなく、様々な形をしているのが特徴と言えるでしょう。
風車村自体の入場料は無料となっていますので、風車のすぐ近くへいくのも遠くから眺めるのも良いでしょう。中に入りたい方は入場料を支払えば中に入ることができる風車もあります。
オランダ出身の人気画家レンブラントが20年間暮らしていたアムステルダムの家が、現在は博物館として一般の観光客に公開されています。
レンブラントの作品も展示はされていますが、どちらかというと当時のレンブラントの暮らしていた環境を再現している博物館ですので、レンブラントの作品がたくさん見れると期待しては行かないほうが良いでしょう。
レンブラントはアートのコレクターでもあったため、家の中にはたくさんの絵画が展示されています。レンブラントの弟子や、レンブラントと交流のあったたくさんの画家たちの作品があり、レンブラント自身がどういった人物と交流があったかを知るには非常に良い博物館でしょう。レンブラントの代表作「夜警」が描かれたアトリエもありますので、ぜひレンブラント好きの方には訪れていただきたい場所です。
アムステルダム中央駅のすぐ横にあるのが聖ニコラス教会です。1887年に建造されたネオ・ルネッサンス様式の教会であり、見た感じの印象は古いようにも思うかもしれませんが、他の教会と比べると歴史はまだ浅い教会です。
教会内部では美しいステンドグラスを見ることができます。入場料は無料ですが、現在でもミサが行われている教会ですので、ミサの時間帯などは入場を控えるほうが良いでしょう。
オランダ発の世界的に人気のビールがハイネケンです。アムステルダムにはハイネケンに特化した体験型の博物館、ハイネケンエクスペリエンスがあり、より深くハイネケンのことを知ることができます。
古いラベルの展示や、ハイネケンの材料の紹介、蒸留場では大きなタンクを見ることもできます。ボトルに自分の好きな文字を入れてオリジナルボトルを作ることもできます。
ビール工場といえばおなじみの試飲ですが、もちろんハイネケンエクスペリエンスでもビールの試飲をすることができます。注ぎ方もレクチャーしてくれますので、自分で上手に注いだビールをテラスで飲むことができるのも嬉しいですね。
運河に囲まれたアムステルダムの街にはたくさんの橋がかかっていますが、観光客にもっとも人気のあるのがマヘレの跳ね橋です。1671年に造られたマヘレの跳ね橋はアムステルダムで唯一の木製の跳ね橋です。
普段は観光客を乗せた小舟やクルーズ船などが通っているため、橋が開閉することはあまりありません。大型の船が通る時には開閉する姿も見ることができますので、その時はとてもラッキーです。
最後にご紹介するのは猫の博物館です。カッテンカビネットという名の猫の博物館は、愛猫家のオーナーが集めた猫グッズのコレクションを展示している博物館です。
猫にまつわる絵画や食器、彫刻など様々な猫に関係した作品やグッズが展示されており、猫好きの方には非常に楽しめる場所です。猫の博物館というぐらいなので、もちろん中には元気に遊んだり、ゆっくりヒーターの上で寝ている猫の姿も見かけることができます。猫好きの方にはたまらない猫の博物館へぜひ訪れてみてください。
【1日目】
【2日目】
【3日目】
オランダの中でも最も多くの観光客が訪れるアムステルダムは、観光地も中心に集まっていることから非常に観光しやすい都市と言えます。
日本からもKLMオランダ航空が直行便を出しているため、乗り換えをする必要もなく、旅行先としてとても最適な都市であると言えるでしょう。
アムステルダム市内には「アンネの日記」で有名な著者アンネ・フランクが過ごした家をそのまま利用した博物館やゴッホミュージアム、少し足を伸ばせばチューリップ畑で有名なキューケンホフ公園など、有名な観光スポットもたくさんあります。オランダ各地へのアクセスもオランダ鉄道(NS)に乗車すれば非常に快適にスピーディーに移動も可能です。
Omioではアムステルダムからオランダ各都市へ行く交通機関を簡単に検索でき、予算に合わせた便を予約することもできますので、ぜひアムステルダムを旅行する際にはご活用ください。