ドイツ・フランクフルト観光ガイド
近代的な都市と中世の街並みが共存する街、フランクフルト
フランクフルトはドイツの他の都市とはひと味違い、ガラスや鉄鋼、コンクリートの高層ビルがきらめく景観が特徴的。また、世界最大級の証券取引所や欧州中央銀行の本部もある金融都市としても有名です。フランクフルトの都市景観を最大限楽しむなら、マイン川東側の橋を渡るか、マインタワーの展望台に上るのがおすすめです。フランクフルトの絶景スカイラインを満喫しましょう。

フランクフルトの市街 出展:Shutterstock
一方で、中世の趣を残す旧市街アルトシュタットのレーマー広場には伝統的な木組みの建物(Fachwerks)が並び、おとぎ話の世界のよう。また、街中には野外カフェやブティック、ストリートアートが点在する地区や、美しい公園や庭園、川沿いの遊歩道が広がっています。 著名な政治家で作家でもあるゲーテは、この町で生まれました。彼の生家はインネンシュタット地区に位置し、エレガントな4階建ての木組みの家で、現在は博物館として再開発されており、市のランドマークとなっています。
レーマー広場の周囲にはカフェやレストランが立ち並んでいるので、ビールはもちろんフランクフルト名物のリンゴの醸造酒「アップルワイン」も楽しめます。アップルワインはフランクフルトで250年以上にわたり愛されてきた飲み物です。ドイツ語発音では「アプフェルヴァイン」もしくは「エッベルヴォイ」。独特の酸味がドイツの濃厚な肉料理とよく会います。街の中を走るエッベルヴォイ・エクスプレスと呼ばれるトラム(観光路面電車)に乗って、1時間程度のツアーもできます。フランクフルトの公用語はドイツ語ですが、この町は国際ビジネスセンターなので、英語の使用も一般的です。レストランの多くが、英語メニューも用意しています。
フランクフルトに行くならいつ?フランクフルトの天気は?
フランクフルトを訪れるのに一番おすすめなのは4月から9月です。春のフランクフルトは穏やかで、平均気温は約10~20度です。街路樹の緑が美しい路上でのビールは至福のひととき。この時期は雨が少ないのも特徴的。3月23日から4月15日までは、最も重要な民俗祭りのひとつ「春のディッペメス」が開催されます。ここでは、フランクフルトソーセージフェスティバルや大規模なクラフトマーケット、移動遊園地などが楽しめ、多くの人々で賑わいます。
夏はフランクフルト観光シーズンのピークです。6月には最大で16時間の日照時間があり、午後9時半ごろまで太陽が沈まない日もあります。気温が25度を超えることはあまりないものの、最近では30度を超える日もちらほら。バーやカフェ、レストランの多くはテラス席やビアガーデンを設けています。この時期は数えきれないほどの野外イベントやフェスティバルが行われ、地元の人々や観光客を魅了しています。夏の夜は涼しく、8月は雨に降られることもあるので、薄手のジャケットと傘をお忘れなく。
秋のフランクフルトは、9月から10月にかけて爽やかで晴れ渡り、街路樹が町を金色に染めます。10月になると空がグレーに変わり始め、そこから5か月以上曇りの天気が続きます。気温は10度以下に下がります。冬にフランクフルトを訪れる際は、暖かい服を必ず持っていきましょう。12月に入ると、大小さまざまなクリスマスマーケットが並び、町に活気が戻ってきます。手とお腹の寒さしのぎに、グリューワインを一杯やるのもおすすめです。

クリスマスマーケット 出典:シャッターストック
フランクフルト市街の移動は鉄道や路面電車で
空港に着いたら、在来線(Sバーン)で市内へ移動しましょう。所要時間は約15分、料金は片道6.3€。空港の鉄道駅には、ドイツやその他ヨーロッパ諸国の主要都市行き列車も運行しています。なかでも、フランクフルトからブリュッセル、パリ、アムステルダムなどのヨーロッパ主要都市まで運行するインターシティエクスプレスは、観光客に人気の交通手段です。さらに、空港には長距離バスの停留所も設置されています。多くのヨーロッパ諸国同様、ドイツを走る主な長距離バスはユーロラインズによって管理されており、ドイツ国内外で多数の長距離バス路線を運営しています。
フランクフルトの公共交通機関は非常に整備されていて、便利です。地下鉄(Uバーン)、都市間列車(Sバーン)、路面電車(トラム)の3つが、市内を移動するのに使う主な交通手段となります。地下鉄は通常、路面電車網に接続されています。市内中心部では2~5分おきに電車が走り、午後8時を過ぎると、運行本数が10~20分ごとに減り、午前1時から午前4時までは、夜行バスが運行しています。
フランクフルト市内も、フランクフルトから近郊の都市への移動手段もすべてOmioで検索・予約できます。電車、バス、飛行機などの交通手段から最適なルートを探して、安く賢く移動しましょう。
フランクフルトの観光名所
フランクフルト市内の見どころは2時間もあればすべて回ることができるので、飛行機の乗り継ぎ時間を利用しての観光も十分可能。時間があれば、ぜひじっくりフランクフルトを巡ってみましょう。ドイツの中心部らしく、文化施設や歴史的な建造物がたくさん。おいしいビールを楽しみつつ、以下の名所を訪ねてみてください。
- レーマー広場(地下鉄Uバーン4、5番Dom/Romer駅、もしくはトラム11、12番「Romer/Paulskirche」駅からすぐ)
- バルトロメウス大聖堂(別名「カイザードーム」レーマー広場)
- フランクフルト市庁舎(レーマー広場)
- アイゼルナー・シュテグ(別名「鉄の橋」レーマー広場近く。この橋を渡り、博物館や美術館が立ち並ぶ川岸の散歩は爽快)
- フランクフルト歌劇場(世界最高峰のオペラ施設。フランクフルト中央駅近く)
- ゲーテハウスとゲーテ博物館(レーマー広場近く)
- パウロ教会(レーマー広場近く)
- 聖ニコラス教会(レーマー広場近く)
- ユーロタワー(地下鉄UバーンWilly brandt platz駅)

フランクフルトのレーマー広場 出展:Shutterstock
フランクフルト観光の費用
日本からフランクフルトへの航空券は、夏休みなどのハイシーズンを除けば10万円程度の航空券も。特に、北京乗り換えのエアチャイナが低価格航空券を提供しています。早め早めに予約しましょう!
現地での費用は、予算を抑えてプランを立てるなら、1日あたりの出費は約130ユーロほど。余裕をもった旅行なら、1日200ユーロ程度を見ておきましょう。 フランクフルトには、ホステルから高級ホテルまで、あらゆる価格帯の宿泊施設が揃っています。一般的に、中規模ホテルではダブルの部屋が1泊あたり120~150ユーロほどです。市内中心部は観光客に人気の場所なので、この辺りのホテルは価格も高く、1泊あたり250~300ユーロかかる場合もあります。
食事に関しては、ドイツはフランスやイタリアに比べると安くお腹いっぱい食べる選択肢はたくさんあります。パンにソーセージを挟んだだけの軽食「ブラートブルスト」は1つ4ユーロ程度、パブで本場のフランクフルト(フランクフルター)を楽しむなら10~15ユーロ、とんかつの原型とも言われるシュニッツェルは、子牛なら22ユーロから、豚肉なら15ユーロ程度から楽しめます。ビールは500mlが4ユーロほどです。
美術館巡りが好きなら、ミュージアムスファー・チケット(Museumsufer Ticket)を購入するのがおすすめです。このチケットがあると、入場料が大幅に節約できます。チケット価格は21ユーロで、所有者は2日間、フランクフルトとその周辺にある34の美術館に自由に入場することができます。もうひとつおすすめなのが、フランクフルトカードです。このカードを購入すると、公共交通機関を無料で利用できるだけでなく、美術館やその他の観光スポットが最大50%割引になります。1日パスの料金は11ユーロ、2日間パスだと16ユーロです。

フランクフルトの市街 出展:Shutterstock
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フランクフルトへの直行便
ドイツにはフランクフルトが2か所あります。一般的によく知られるドイツ中部のフランクフルトの正式名は「フランクフルト・アム・マイン」、ドイツ北東部のフランクフルト・アン・デア・オーダーとは別の都市ですのでご注意を。
日本からフランクフルトへの直行便は、JAL、ルフトハンザ航空、フィンエアー、ブリティッシュエアウェイズなどの複数の航空会社が多数運航しており、ヨーロッパの玄関口として利用する旅行者も多い街です。日本からの飛行時間は約15時間です。
日本からフランクフルトへの直行便はOmioで予約できます。Omioなら、航空会社各社をすべて比較して、最良の条件のチケットを予約することができます。さらにフランクフルトなど現地での鉄道やバスなどの交通手段もすべて比較検索できるので、旅行計画がずっと楽に!OmioのOmioアプリをダウンロードしておけば、航空券も鉄道乗車券もすべて一括管理。遅延情報などもライブアップデートされるので、旅行中の強い味方になってくれるはずです。
